お知らせ

2015-11-10
ティータイム旅手帖 制作の経緯(1)

9-29-2012_037

このリトルプレス「ティータイム旅手帖」が
誕生するまでの過程や、思ったことを記します。
※以前、しおまち書房のサイトで公開した記事を加筆訂正しています。

きっかけは「旅が苦手な人」も読める
「旅に恋する」本

旅の本をつくろうと思ったのは、今から3~4年以上も前、
「しおまち書房」として独立する前からの想いでした。

旅に行きたい人が読む本はたくさんあります。
書店に行けば、ガイドブック、雑誌、紀行文、エッセイ、写真集などなど、
選ぶだけでも大変なほどあります。

そんな素晴らしい本と同じようなレベルのものをつくる力はぼくにはないので、
もっと小さな目標を考えたのです。

出来ることなら、最近旅行に行きたくても忙しくて無理だなと思っている人や、
旅に躊躇している人にも、気軽に読んでほしいものにしたかったのです。

最初に考えたタイトルは「空想トリップ」というメルヘンちっくなもの。
この本を読むことさえも小さな「旅」と考えていたのです。
仕事とか、家事の合間に読んでもらって、
その数分間が「なんか旅行した気分」になればいいかなと。
つまり、「旅」の本といっても「旅行ガイド」ではなく
「旅に恋する」本をイメージしていたのです。

ぼく個人的な感じ方かもしれないけれど、
旅行に行きたくてもいけない時に、立派な旅行記やガイドブックを読むと、
「いいなぁ」と思いながら、
行けない今のじぶんの状態をを見比べてシュンとなっちゃうことってあって。
なんか一般的な旅の本って、旅に行かない人より、
行った人がすごいみたいな目に見えない力を感じたりする・・のもきっと被害妄想(笑)なんでしょうね。

旅する若い人が減っているというニュースを読んで

ちょうど3年ぐらい前かな、ネットのニュースや新聞記事などで、
若い方の旅行が減っているって報道を見かけて、
景気のせいとか、嗜好の変化などもあるでしょうけど、
やっぱり昔は情報がない分、思い切って旅立つことができやすかった反面、
今ではインターネットの発達で情報がたくさん入手できるようになり、
便利なツールも増えた分、いろんなものが複雑になって
腰が重くなりやすくなっちゃったというのも
要因かもしれないと個人的には思っています。

だから、そういう「旅がちょっとおっくう」という方に、
気軽に旅のことを考えてもらうような本がつくれないかなぁと思ったりもして。

ぼく自身、若い頃はかなり腰が重くて、
マクラが変わると眠れないタチで、とっても臆病。
だから旅行も苦手だったんですけど、
それがどういうわけか旅好きになって、
のべ、二十数回の海外旅行をしてきたわけです。

その変化のきっかけはというと、
旅への考え方が変わったことにあるんですね。
まあ、これの細かいことは、作っている本の最後に書いています。

まあ、そーんな想いぜんぶひっくるめて、
旅が好きな方も行けない方も、苦手な方も、
気軽にお茶でも飲みながら「旅きぶん」を感じて、
ちょっとにっこり&ほっこりするような、
そんな小さな冊子にしたかったのです。

タイトルは「空想トリップ」だと本当に旅に行きたい人が躊躇するかもって感じたので、
数か月悩んだ末に「ティータイム旅手帖」としました。

所有する・保管する愉しみを

本が電子かアナログかって議論があって、
ぼくはどちらも使っているけれど、
これはCDとデジタル配信でも同じだけれど、
使い分ける時代が来ると思うのです。
保存しておきたいものはパッケージを買う。
そうでないものはデジタルを選ぶ。

この本は、「CDみたいな本にしょう」と最初思いました。
手元に置いてて、いつでも眺めたりしたい本にと。

だから最初は本当にCDケースに入れることも考えていたんです。
たしか2014年のお正月でしたか、
以前に制作したリトルプレス「ヒロシマモナムール」の縦幅がCDケースに入ることを発見して、
横だけを切断し、いろんな種類のCDケースに入れて実験していました。
これが実験風景ですね。

 ヒロシマモナムール
 

でも、結果的にこれはボツ。

なんというか、プラスチックケースに入ると、
冷たく感じるんです。
CDは音というものでカバーするから、
そう感じないのかもしれませんが、
「本」がケースに入っていると、
卓上カレンダーにしか見えないことに気づくわけです。

でも、結果としてケースに入れませんが、
「正方形」という本のカタチは残ることになりました。
アナログのシングルレコードに近いサイズにしました。

「読むレコード」のようなイメージを
多少は本の中にも残し、
コーナー名の「インタールード」を挟んで、
前後に分かれているのは、レコードのA面とB面を
モチーフにしています。

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